Apple Watch(アップルウォッチ)をトライアスロンのレースで使ってみてのレビュー
Apple製品って、CMなんかのイメージはすごくいいんですよね。
オシャレなイメージするし、実際見て触ってみるとシンプルで、その洗練された感じにあこがれてしまう。
Apple Watchに関してもそうで、CMではアクティビティ(運動)に重点を置いたようなイメージを出していて、ガッツリ運動するのに使えそうな雰囲気を出しています。
ってことで、ガチにトライアスロンのレースで使ってみたので、その感想をまとめておきますので、これからトライアスロンを始める時の参考にしてみてください。
- 1. Apple Watch(アップルウォッチ)を使用したレース
- 2. トライアスロンの記録に使ったApple Watch対応アプリ
- 3. Apple Watch「ワークアウト」アプリを使ったトライアスロン計測
- 4. 使ってみてわかったこと
- 5. 使ってみてわかった、Apple Watchをトライアスロンで使うときの限界(デメリット)
- 6. どんなトライアスリートなら利用価値が高いか?
- 7. 【まとめ】トライアスロンでApple Watchは使えなくもないが、トレーニングまで考えると「サイクルコンピューター」と併用するといい
- 8. ボクの愛用しているGARMIN(ガーミン)時計
- 9. 自分にピッタリのGARMIN(ガーミン)ウォッチを探すなら、この記事を読んで!
Apple Watch(アップルウォッチ)を使用したレース
まずはどんなレースで使ったのか?ということですが、「ひわさうみがめトライアスロン」という今年で20周年を迎える大会です。
オリンピックディスタンスと言われる、スイム1.5km、バイク40km、ラン10kmという距離のレースで、だいたい遅くても4時間程度でゴールできるくらいの競技です。
ただ、今回は活発な梅雨前線の影響で競技自体の中止も検討された結果、スイムとバイクの距離がそれぞれ短縮されてしまったというレースでの使用です。
最終的に、スイム750m、バイク18km、ラン10kmという距離やで
▼Apple Watchを使ってみたトライアスロン大会のレポート
トライアスロンの記録に使ったApple Watch対応アプリ
今回は特別なアプリを使用せずApple Watchのワークアウトを使用することにしました。
Apple Watchを使う前から利用しているサービス「STRAVA」のアプリを使おうとも思っていたのですが、Apple Watchの「STRAVA」はトライアスロンはもちろん、オープンウォータースイムにも対応しておらず断念。
ワークアウトアプリなら「屋外スイム」で対応が可能なので標準のワークアウトアプリを使うことにしました。
使ったApple Watch
Apple Watch Series 3 Nike+ 42mmです
Apple Watch「ワークアウト」アプリを使ったトライアスロン計測
スイム
距離、泳法、心拍数、消費カロリーについて、細かく記録ができています。
とくに、今回のトライアスロンはビーチからのスタートになるため、波打ち際は膝くらいになるとイルカのようにジャンプしては、また立ってまたジャンプのようにしてある程度の深さになるまで進むのですが、それをバタフライと計測してるのはさすがだなぁと思いました。
たしかにバタフライの腕の動きになるのです。
距離に関しては公式で発表されている750mとは少し違いますが、ボクが大回りしてたり蛇行してたりする可能性はありますし、ビーチからトラジションエリアを通っていってから計測をストップしているので、長くなっています。
現にマップで見ると直線ではないです。おそらくかなり正確に計測はできています。
バイク
バイクの距離に関しては、こちらもスイムから上がってきて、トラジションエリアでウェットスーツを脱いで、シューズを履いて、ヘルメットをかぶって、バイクの装備になった時からの計測で、完了したのもトラジションエリアに戻ってきて、バイクをバイクラックにかけたときまでになっています。
その分少し伸びてしまっているのですが、GARMIN(ガーミン)の方でも距離が少し長いので、おそらく天候不良で急きょ短縮したことから、距離の計測が正しくなかったのかもしれません。
その他、上昇した高度、心拍数、平均速度など、GARMIN(ガーミン)で計測したものとそれほど変わらないことから、こちらもかなり正確だと思います。
レース終了後、何人かに聞きましたがバイクの距離は、だいたい19kmくらいで、公式で出てる距離より少し長いということでした。
ちなみに、色はペースによって分けられていていて赤が濃い部分は遅いです。これはトラジションエリアで、歩いてバイクを押しているからでしょうね。
また、GPSが途切れているところは、トンネルです。
地図を見ても、きちんと計測されていることがわかります。
ラン
ランも、トラジションエリアでシューズを履き替えてからオンにしたので、少しタイム及び距離に誤差がありますが、他の競技に比べると公式の計測ポイントまでの移動時間が短かったこともあり、わりと正確です。
計測項目も、高度、ケイデンス(ピッチと同じ意味で1分間に何回足が着地したか、ということ)、平均心拍数、平均ペースとなっていて、ランニング中も1kmごとに音と振動で、その区間の数値を表示してくれるので、ペースの調整にすごく役立ちます。
地図で見ると、最後の川を超えてから、かなりラストスパートをかけているのが分かりますね。
このペースで、10km走りきれるようになることが当面のボクの目標です。
使ってみてわかったこと
スプリントまたはショートディスタンスのレースなら、スイム・バイク・ランの3種目の計測はできる
トライアスロンが終了してすぐの、ボクのApple Watchのウォッチフェイスです(Apple Watchは、好みのウォッチフェイス(文字盤)に変えられるのです)。
右上の38と表示されているのがバッテリー残量ですが、距離が短縮になった状態でこの数値というのが、実際使ってみての結果です。
ボクは朝イチに、ミスで満充電になってなくて、80%ほどからのスタートなので、そこを考慮してください。
おそらく、通常のトライアスロンのショートディスタンス(スイム1.5km、バイク40km、ラン10km)のレースだと、あと1時間くらいはかかるので、満充電からのスタートでもギリギリセーフというところでしょう。
それぞれのデータは、正確に計測できているので、Apple Watchをトライアスロンで使いたいというならば、スプリントディスタンス、ショートディスタンスまでの距離であれば、おそらく大丈夫!という結果となりました。
距離の測定はわりと正確
GARMIN(ガーミン)でも同時に記録をとっていました。
GARMIN(ガーミン)でのログ画面は次の通りです。
▼トライアスロン全部
▼バイク
▼ラン
スイムは、美波町へ向かう道中にGARMIN(ガーミン)時計の設定をミスって初期化して、再設定したところミスがあってちゃんと取れてませんでした
ここで比較すると、距離・タイムともにそれぞれ、それほど変わらないということは測定に関しては、正確にできていると思います。
GARMIN(ガーミン)だと、この他に有酸素運動と無酸素運動との割合だったり、運動後のカラダのリカバリー時間だったり、他にも同時にさまざまな数値を知ることができますが、Apple Watchくらいで十分という方が多いのでは無いでしょうか?
使ってみてわかった、Apple Watchをトライアスロンで使うときの限界(デメリット)
トランジションにかかった時間やレースタイムはわからない
Apple Watchのワークアウトアプリでは、トライアスロンに対応しておらず、またApple Watchでトライアスロンに対応したアプリを、いまのところ確認できていません。
つまり、スイム、バイク、ラン、1種目ずつ計測を完結させていかないと駄目で、トライアスロンにトータルでかかった時間は分かりませんし、もちろんのことスイムとバイクの間、バイクとランの間にかかったトランジションの時間はわかりません。
もちろん、ゴール地点でタイムが出ているので、それをもとにだいたいのトランジションでの時間は分かりますけどね
その点、トライアスロンに対応したGARMIN(ガーミン)時計であれば、「トライアスロン」というアクティビティを選ぶことで、途切れることなく全ての種目の記録ができます。
このためトータルでかかった時間や、スイムとバイクの間、バイクとランの間にかかったトランジションタイムも分かるのです。
種目の切替が、やはり面倒
トライアスロンに対応していないことによるデメリットは、計測タイムだけでなく、操作の面倒臭さにも繋がります。
いちいち、スイムが終われば終了させて、またバイクが始まればバイクのためにアプリを起動して、スタートボタンを押して、ランについても同様で。。。
これって、少しでも早く次の競技に移りたいトライアスリートにとっては不利でしかありませんし、とても面倒です。
トライアスロンでもショートディスタンスまでならば、バッテリー的に大丈夫ということがわかりましたので、Appleさんがワークアウトで「トライアスロン」を追加してくれるのを望むばかりですね
どんなトライアスリートなら利用価値が高いか?
すでにApple Watch(アップルウォッチ)を持っていて、これからトライアスロンを始めるので、極力出費を押さえたいという方には最適ではないでしょうか?
ただし、この場合でもバイクのトレーニングでは、乗っている時間が長くApple Watchでは対応できないことも多くなります。
Apple Watch+サイクルコンピューター(バイクに乗った距離や速度などを計測する機器)という組み合わせが可能なら、ショートディスタンスまでの距離のトレーニングやレースでも十分に使えると思います。
もちろん、Apple Watchを持っていなくてトライアスロンのために購入するのなら、GARMIN(ガーミン)をおすすめします。
【まとめ】トライアスロンでApple Watchは使えなくもないが、トレーニングまで考えると「サイクルコンピューター」と併用するといい
大手を振って「おすすめ!」と紹介できない一番の要因は、バッテリーの稼働時間。その次にトライアスロンに対応しているアプリが無いということ。
この2点で、トライアスロンで使うことを前提にすると思いっきりおすすめできませんが、正直日常生活ではGARMIN(ガーミン)より、Apple Watchのほうが利用価値の高いデバイスです。
Apple Watchをできるだけ使いたいと考えるならば、バッテリー的に一番問題なバイクトレーニングの部分はサイクルコンピューターを別で購入することで、Apple Watchはスイム(プールで使えるなら)とランだけにしておけば、問題なく使えます。
なかなか初心者で最初からGARMIN(ガーミン)時計を買うとなると躊躇しますが、Apple Watchだと、万が一トライアスロンをやめてしまっても、その後使えますからね。
比較検討の1要因として考えてもよいと思いますよ。
ではまた。最後まで読んでくれてテリマカシ。
ボクの愛用しているGARMIN(ガーミン)時計
自分にピッタリのGARMIN(ガーミン)ウォッチを探すなら、この記事を読んで!
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