水泳(スイム)で使う腕時計は10気圧防水で大丈夫?
どのくらいの時間泳いでいたか計測したい、タイムを計りたい、いろんな理由はありますが、水泳をするときも腕時計をしていた方がなにかと便利。
最近は、GARMIN(ガーミン)などのスポーツのログをとるための腕時計を承認しているスポーツクラブも増えてきましたが、まだまだ様々な理由で禁止なプールが多いです。
- 同じレーンや隣のレーンで同時に泳いでいる人にあたる可能性がある
- 万が一破損してガラスが飛び散った際に、清掃ができず水を全部抜くことになる
このため、腕時計OKのプールでもカバーをつけるなどの対策が義務付けられていることが多いようです。
また、トライアスロンでは、スイム、バイク、ランと3つの競技があり、バイクではサイクルコンピューターを使えばいいけれど、スイムとランを計測するためには、GPSを内蔵したGARMIN(ガーミン)などの腕時計が必須になってきますね。
じゃあ、いつも使っている腕時計を今度プールで使ってみよ
いやいや、プール上がったら、何も反応しなくなってるってこともあるから、防水性能をちゃんとチェックしてからにしようね
当サイトでおすすめしているトライアスロン対応ガーミンなら何も問題はないんだけどね
せっかく、スポーツクラブのプールで腕時計が使えるようになってきたのだから、水泳で腕時計を使うために必要な防水性能についてお話していきますね。
水泳(スイム)で使う腕時計は10気圧防水で大丈夫?
先に結論からお話しますと、10気圧防水というのは「水泳やヨット、釣りなどの水上で行うスポーツには使えるというレベルの防水性能」ですので、問題なく使えます。
日本時計協会のWEBサイトでの記載からすると、激しい圧力のシャワーなどに当てない限り5気圧防水でも大丈夫なようです。
そのあたりの防水性能に関する詳しい内容は次に解説します。
腕時計の防水性能について解説!
防水性能表示 | 想定される用途 |
---|---|
2~3気圧防水(生活防水) | 手洗い・食器洗いなど |
5気圧防水(日常生活用強化防水) | 水泳やヨット、釣りなどのスポーツ、農業・漁業などの仕事(激しいシャワーなどは除く) |
10〜20気圧防水(日常生活用強化防水) | 水泳やヨット、釣りなどのスポーツ、農業・漁業などの仕事 |
100m~200m防水(空気潜水防水) | 表示されている水深(例:100m)までのスクーバダイビング |
詳しくは次に解説しています!
2~3気圧防水(いわゆる「生活防水」)
生活防水とは、手洗いや食器洗いなど、多少水しぶきがかかっても大丈夫というレベルの防水性能で、気圧という単位では2~3気圧防水といったところです。
お風呂も想定していないくらいの防水なので、プールに浸けて腕を振り回す(ストロークのこと)のには対応していません。
ランニング用の腕時計で「防水」と謳っているものの中には、この「生活防水」のこともあり、プールで使おうと思った時には、まず確認してみてください。
日常生活での汗や洗顔のときの水滴、雨などに耐えられるものですが、水仕事、水上スポーツ、素潜り(スキンダイビング)、潜水には使用しないで下さい。
日本時計協会WEBサイトより
水圧の変化が激しい条件では使用しないで下さい。
せっかくのランニング用の腕時計が水没して使えなくなってしまうかも。。。
5気圧防水(日常生活用強化防水)
漁業や農業などの第一次産業、もしくは飲食店などでの仕事や、水泳やヨット、釣りなどの水上で行うスポーツには使えるというレベルの防水性能です。
日本時計協会のWEBサイトからの引用を下に掲載していますが、5気圧防水以上だと水泳で使っても大丈夫だということになります。
水圧の激しいシャワーがNGというのはどの程度のことか分からないから、ちょっと不安かも
おそらく高圧洗浄機のようなことを想定しているので、大丈夫だと思うけど心配ならもう少し高い防水性能の腕時計を選びましょう
水に触れる機会の多い水仕事(漁業・農業・洗車・食堂など)や水上スポーツ(水泳・ヨット・つりなど)をされる方にお使いいただけます。素潜り(スキンダイビング)及び飽和潜水用や空気潜水用に使用しないで下さい。5bar以上の防水時計でも水圧の激しいシャワーや水道水が直接時計に当たらないようご注意下さい。
日本時計協会WEBサイトより
ちなみに、当サイトでイチオシのスポーツウォッチのメーカーであるGARMIN(ガーミン)でも、時間、距離、ペース、ストロークカウント/レート、カロリーが計測できるスイミング機能が搭載されている腕時計でも、いくつかのモデルで5気圧防水のものが見られます。
実際、ボクうえせいの長らく「vivoactive J HR」というモデルを使っていて、何度もプールや海で使いましたが特に不具合はありませんでしたが、水圧の激しいシャワーには注意した方がよさそうです。
10〜20気圧防水(日常生活用強化防水)
10気圧防水以上で、「水圧の激しいシャワーや水道水が直接時計に当たらないようご注意下さい。」という注意書きが外れます。
つまり、安心して水泳やヨット、釣りなどの水上で行うスポーツには使えるというレベルの防水性能だと言えるとこうことです。
水上スポーツ(水泳・ヨット・つりなど)及び素潜り(スキンダイビング)をされる方にお使いいただけます。飽和潜水用や空気潜水用に使用しないで下さい。
日本時計協会WEBサイトより
20気圧防水というのをよく見かけるのですが、それ以上の防水性能ってあるの?
飽和潜水用や空気潜水用、いわゆるダイビングで使うことを想定したものです。
100m~200m防水(空気潜水防水)
例えば200m防水と表示されている腕時計であれば、200mの水深までタンクを背負って空気を吸いながら行うスクーバダイビングに使用できるレベルの防水性能だということです。
実際ここまでの防水は、水泳やトライアスロンをする上では必要ないですし、GPSが内蔵のスポーツタイプの腕時計ではあまり見かけない防水レベルです。
もし、ダイビングウオッチとしてこの防水レベルの腕時計を持っていて、プールで泳ぐ時に使いたいというのなら、安心して使っていただけます。
表示されている水深(例:100m)までの耐圧性と長時間の水中使用に耐える防水性を備えています。潜水時間、減圧時間を測定するのに必要な回転ベゼルなどの装置付で、ボンベに圧縮空気の呼吸気体を入れて浅海で潜水する時(スキューバダイビングなど)に使用する時計です。飽和潜水用に使用することはできません。
日本時計協会WEBサイトより
あれ?1気圧って水深10mだから、20気圧は水深200mって習った気がするんだけど・・・
そう、いい質問やね!そこは、スクーバダイビングのインストラクターだったこともある、ボクうえせいがお答えしましょう
「20気圧防水」と「200m防水」の違い
前述の通り、20気圧防水というは、「日常生活用強化防水」のことで、日本時計協会でも「飽和潜水用や空気潜水用に使用しないで下さい。」と記してあります。
対して、200m防水というのは、「空気潜水防水」とされていて、スクーバダイビングにおいて200mまで潜ってOKな防水性能です。
まあ、スクーバダイビングで200mも潜ることはないけどね
腕時計であれば、潜水時にガラスにかかる荷重は、水深200mで160kgと言われています。
通常スクーバダイビングでよく潜る水深20mあたりでは、そこまでの荷重は無いにしても、大きく腕を振った時の水圧や、ましては岩などにコツンと当てたりすると、大きな衝撃になります。
そのあたりまで考慮すると「20気圧防水」というのは、スクーバダイビングでは使用しないほうがいいということになります。
結果!トライアスロンのレースや練習で使うなら5気圧防水以上だけど・・
日本時計協会のWEBサイトでは、5気圧防水では「水圧の激しいシャワーや水道水が直接時計に当たらないようご注意下さい。」という注意書きがありましたが、実際にボクうえせいが5気圧防水のGARMIN(ガーミン)「vivoactive J HR」を着けて、レースに出場したり、トレーニング使ったりしても問題なく使えていました。
このことから、5気圧防水の注意書きはかなり激しい圧力のシャワーのことを意味しているのだと思います。
ただし、これはあくまでGARMIN(ガーミン)というメジャーなメーカーが「スイミング対応」を謳っているものなので、5気圧防水の時計の中では気をつけた方がいいものもあるかもしれません。
できれば、10気圧防水以上あった方が安心です。
電池交換には要注意!
当サイトでおすすめしているGARMIN(ガーミン)の腕時計については、電池ではなく充電式なので問題はありませんが、電池式の場合電池交換には気をつけてください。
通常の時計であれば、時計屋さんに持っていけばすぐに電池交換してもらえますが、防水の時計は多くの場合メーカーに送ることになります。
費用も高く期間も長く(腕時計のメーカーによる)なることになります。
時計屋さんにしてもらって、安くあげることもできるのですが、その時点で防水性能は無いものになります。
せっかくの防水腕時計ですから、多少費用や期間がかかっても防水性能を維持したままの電池交換をしましょう!
使った後のメンテナンス方法
いくら防水と言っても、海で泳げば海水なので乾けば塩が付きますし、プール他トレーニングで使っていると皮脂など汚れが溜まります。
防水だし多少荒っぽく使ってもOKという印象になってしまうので、ルーズになりがちですが、可動部分(主にボタン)に塩や汚れが溜まって動作しなくなることがあります。
実際、ボクうえせいはそれで修理に出しました
毎回でなくても良いですが、定期的に中性洗剤で洗うことをおすすめします。
詳しくは次の記事を読んでください。
【最後に】トライアスロンや水泳で腕時計を使う時は、防水性能を十分確認
「水泳(スイム)で使う腕時計は10気圧防水で大丈夫?」についてまとめました。
「防水」と言ってもいろいろとあるのが、わかりましたよね。
これから水泳でも使える腕時計を購入しようと思っているなら、防水性能をよく確認してからにしましょう。
また、当サイトではトライアスロンで使うなら、GARMIN(ガーミン)のGPS腕時計をおすすめしています。
どのような腕時計を選んだらいいのかは、次のページを見て参考にしてもらえると嬉しいです。