On(オン) 薄底レース用シューズ 「Cloud Flush」一般ランナー目線でレビュー
普段履き用にと思って買ったOnの「Cloud Dip」というシューズが予想以上に履き心地が良く、夏の暑い日にサンダルを履く時以外はかなり頻繁に履いています。
阪神の鳥谷選手ばりの連続出場です
ちなみに、ボクうえせいは、よく似てると言われます(笑)
そんな理由から、ランニングシューズも欲しくなって、いろいろ物色していてようやく買ったのが、Onの「Cloud Flash(クラウドフラッシュ)」です。
クラウドフラッシュは、On史上最速のレース用ランニングシューズという謳い文句の比較的速いスピードでの使用を想定してのシューズのようですが、それほど速いわけではない、ボクうえせいがなぜ購入したのか?と、実際履いて走ったレビューをさせていただきます。
On(オン) 薄底レース用シューズ 「Cloud Flush」一般ランナー目線でレビュー
Onの「Cloud Flash(クラウドフラッシュ)」がどんなシューズか?
Onの最新技術が投入されたシューズ
発表となった2016年時点で
「コスト度外視で、今Onが作れる最高のパフォーマンスシューズを生み出すこと」
ということで開発されたシューズなので、Onの技術がギュッと詰まっています。
では、細かく見ていきましょう!
▼もちろんOnの特許技術である竹輪を半分にしたような「CloudTec」のソール。ただし、クラウドフラッシュで使われている素材は、圧縮させてあってそのおかげで薄くできているとのこと。
▼ソールは前後で別れたセパレート仕様となっており、より反発をもらいやすい形状です。また、左右にも別れているOn独特の二股形状です。
▼アッパーの素材はとても薄くて、軽量化につながっている感じがします。
▼アッパー素材に反してヒールカップは、そこそこ固い素材が使われててかかとのホールド感はあります。
▼タン部分もメッシュになっていて、通気性は良さそうです。
薄いソールの中に技術がいっぱい
他のOnのランニングシューズと比較すると「クラウドフラッシュ」のアウトソールはとても薄いです。クラウドフラッシュのCloudTec は、EVA製の「ゼロ・グラヴィティ・フォーム」と呼ばれるものなのですが、圧縮成型をすることで薄くできているようです。
また、アウトソールに直付けされる形で、スピードボードという板バネとして反発力を生み出すプレートが入っています。スキー板などに使われているPebaxという素材でできており、弾性と剛性を兼ね合わせています。
考え方は、話題の厚底カーボンプレート入りシューズと同じですね。ただ、販売開始時期はクラウドフラッシュの方が早いです。
Onの「Cloud Flash(クラウドフラッシュ)」を購入した理由
「最速シューズ」と記載されているのは、もちろん知っていました。
しかし、以前読んだオン・ジャパン株式会社のセールス&マーケティングディレクター 駒田博紀さんのブログに次のようなことが書いてあったのです。
OnのCloudTec®システムは、クッション性と反発性をはじめて融合したことが理由で世界特許をとっている。レーシングシューズが脚に優しいクッション性をあわせ持つ。ジョギングで楽しく走れるシューズが、その気になればキロ3分台でも気持ちよく走れてしまう。そんなこれまでの常識を破るシューズがOnだ。
駒田博紀の鉄人鍛錬紀より
そりゃシューズ自体の重さもあるだろうし、クッション性や反発なんてこともあるんでしょうけど「履いてみたい!」という気持ちだけで選んでも許してくれそうな感じがしたので、単純に最速でOnの技術が詰まったシューズを購入しました。
その他の理由も含めると次の通り
- On史上最速のシューズが履きたくなった。
- けっこう体重あるくせに、薄底のシューズが好き
- 次に出場しそうなレースはショートディスタンスのトライアスロン(ランは10km)だから、クッション性はそれほど気にしなくていい
実際履いてみて、走ってみた感想
足を入れてみての第一印象は、次の通りです。
足幅が広いボクでも大丈夫
Onのシューズにはワイズを複数展開しているモデルはなく、多少の差はあれどD(標準)だけになります。
ボクうえせいは、適正なサイズは2Eなんです
このクラウドフラッシュ、Onの中ではタイトだということで心配だったのですが、足入れをしてみて安心でした。
実は、このクラウドフラッシュでも大丈夫だろうと思った理由にはもうひとつあって、アッパーのホールドがそれほどキツくなささうだって事です。
タイトな作りですが、足の幅が多少広くても大丈夫な作りになっていますよ
ソールはやはり硬い
写真の通り、ソールは薄いので履いて立って、その場で脚をバタバタと腿上げのような動作をしてみても、地面の感覚だダイレクトにわかる程度に硬いです。
最近の厚底シューズだと履いた瞬間にむにゅっとした柔らかい印象を受けるのですが、厚底のソレとは真逆の印象です。
履いて走ってみると印象は変化する
キロ6分ペースでのレビュー
このシューズを買ったのが、膝の故障が理由でしばらくランニングを休んでいて、再開したタイミング。
たとえ、バイクやスイムをしていたとはいえ、スピード練習というわけにはいかず、主にキロ6分ペースでのレビューとなります。
正直キロ6分ペースでは、ダイレクトな地面の感覚があり反発は感じられるものの、それを活かせてる感じはしませんでした。
とはえいえ、地面からガツンとくる感じではないので、「CloudTec」が効いているのだと思います。
キロ4分台まで上げてみる
シューズの印象を確かめたくて、数百メートルだけキロ4分ペースで走ってみましたが、そうすると地面からの反発が強烈に感じることができて、これが「CloudTec」とスピードボードの合わせ技か、と思いました。
【まとめ】ショートディスタンスのトライアスロンには最適ではないだろうか
2020年は新型コロナウィルスの影響でレースが全然なくて、実際にレースで使えるのは来年になってからになりますが、かなり使えそうだというのがファーストインプレッションです。
ショートディスタンスのランは10kmなので、それほどクッション性が高くなくても走り切れるので、軽量で履きやすいシューズが良いのです。
ただ、そうは言ってもそれまでにスイムとランをこなしているので、ある程度の疲労はあります。
そう考えると、軽量で反発性がありスピードを出しやすく、かつ多少のクッション性が欲しいという、ボクがショートのトライアスロンの時に求めるものにかなり近いような気がします。
思ったよりは尖ってなくて、意外にボクみたいなオヤジトライアスリートでも活躍してくれそうなシューズなので、スピードボードや「CloudTec」に興味がある方には、オススメできますよ!