コロナ渦中!夏の高校野球地方大会を無観客でも開催したい理由とは
2020年4月末、まだまだ新型コロナウィルスの拡散防止のため緊急事態宣言が出て、日本中が外出自粛をしている中で、インターハイも中止になり運動部に所属している高校生、特に3年生は勝ち負けも何もないままに引退となってしまい複雑な心境だと思います。
そんな最中、高校野球だけは別の考えがあるようで、次のようなニュースが出てきました。
第102回全国高校野球選手権(8月10日開幕予定、甲子園)各地方大会の「無観客開催」が検討されていることが27日、分かった。新型コロナウイルス感染拡大を受け、日本高野連が全国47都道府県の高野連に「収入0」となった場合を想定した支出状況を調査していることが判明。夏の甲子園にも波及する可能性が出てきた。今夏の全国高校総合体育大会(インターハイ)の中止が決まった中で、開催の道を探る。
Yahoo!ニュースより
結局、中止という判断をしたんですけどね!【後日追記】
この記事内では、「全国の高校球児は、昨年で約14万3000人。「甲子園」という夢をかなえてもらうため、開催の道を最後まで模索していく。」と締めくくっていますが、なんだか違和感があり、調べてみました
コロナ渦中!夏の高校野球地方大会を無観客でも開催したい理由とは
夏の高校野球地方大会の歴史の中での中止は?
高校生のスポーツの大会において無観客というのは別に珍しいものではなく、逆にスタンドに吹奏楽部などがきて盛大に応援があるという方が珍しい。
特に地方大会などは通常、どこかの学校を会場として数校ずつ集まって、開催するのが普通で会場費などは必要ではありません。
現に他の部活を経験している方ならそう思うはず。
ボクうえせいもラガーマンだったけど、他の学校に行っての試合なんで、観客なんて彼女くらいwww
高校野球においても、もし開催するとなればもちろん無観客というのを考えるのでしょうけど、それでもハードルはとても高くなります。
- 選手、チーム関係者やその家族の健康チェック
- ベンチやトイレの徹底した消毒
- 会場の手配
選手やチーム関係者はもちろん、同居の家族に体調不良者がいないかの確認を文書で残しておかないといけませんし、会場では全員の検温も必要になるでしょう。
また、ベンチやトイレその他会場は、徹底した消毒も必要でしょう。
その上で、陽性者が出た場合の対応も準備しておかなくてはいけません。
前提として、この時期に多くの人が集まるために施設を貸してくれる会場を確保するのも難しいかもしれません。
それでも夏の高校野球地方大会を開催したい理由は?
高校球児の希望を消さないため
もし夏の高校野球地方大会が開催されないとすれば、選手たちにとってとても辛いものになります。
3年生にとっては最後の大会となるため、これが終われば自動的に引退ということになります。勝っても負けても、どのような結果でも何らかの結果が出ての引退なので、自分の中での区切りがつけられますが、それが無いというのは精神的にも複雑な気分になるでしょう。
また、春のセンバツも中止になっていることから、3年生の進路にも影響してきます。卒業後は普通に受験して大学に進学、もしくは就職という生徒にとってはなんら影響はありませんが、野球で推薦を受けたり、企業に就職をしようと考えていた生徒にとっては、アピールする機会を奪われてしまいます。
プロ野球の球団のスカウトもチェックしている選手を見極める機会がなくなっているので、ドラフトにもかなりの影響が出るでしょう。
テレビ放映権などの利権がらみ
高校スポーツの中でも、野球は花形スポーツ。テレビでの放映権の絡みなど、大人の事情の影響もかなりあるのではないかと考えられます。
日本高野連においても、このまま春も夏もなければ収入はゼロになるわけで、今後の運営にも関わってくるでしょうから。。。
この時期にそんなことを、、、と言う意見ももっともですが、背に腹は変えられないという事情もあるのかもしれませんし、そこのところは何とも言えないですね。
みなさまの反応も様々
【最後に】全ての人が納得する解決方法はないと思う
途中、ちょっと批判的なことも述べましたが、基本スポーツ好きの筆者としては、高校球児の目標を無くさないようにして欲しいとは思います。
しかし、それを皆が納得するような形での開催は無理だと思うので、やるならやるで批判を恐れず、しかも細心の注意を払って開催するなりして欲しいものですね。
ひとまず、5月20日をめどに検討していくらしいので、もう少し様子を見ましょう。